僕は詩を書いています。「ねむの木の祈り」(『ユリイカ』2021年12月号 特集=フレデリック・ワイズマン)「ぼくたちは死んでいく。」(朝日新聞、2020)「詩編 風さえ私をよけるのに」(『GATEWAY 2016 01』…
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vol.011 アメリカの文化・科学思想を理解するための10冊
近年、誰もが肌で感じているように、民主主義という政治思想・制度は、コンピュータ/インターネットによって第二ステージに突入している。生活のあらゆる局面で私たちは情報デバイスに接続し、情報を提供しながら情報を享受し、システ…
vol.010 空白の未来とサルトルの不安
「私たちはたいていの場合、未来をまえもってきまった形として描き出し、それへの「期待」のうちに生きつつ、現在をそのための手段と化している[…]そうなればもう、一方では未来が既定性を帯びて未来固有の空白さが覆われ、他方では現…
vol.009 ヴァレリーと暇
今回のメルマガは、読者さんからの質問に応答するかたちで書いてみようと思います。質問が少し長めだったので、僕のほうで要約しながら書いてみます。文面は異なりますが、だいたい下記のような質問でした。 伊藤亜紗さんの『ヴァレリ…
vol.008 恐怖の正当化と自由─三島由紀夫とナメクジ
「君は水爆とナメクジとどっちが怖い?」ときけば、まず躊躇なく、 「ナメクジのほうが怖い」というだろうが、これでは水爆実験禁止論者からは頭ごなしに叱られ、世間からは笑われるのがオチでありましょう。しかし彼の答は正直なのであ…
『なぜ私は仏教徒ではないのか』(E.Thompson)─認知科学と仏教の距離。
『仏教思想のゼロポイント』(新潮社)の著者である魚川祐司(ニー仏)さんが、noteにて僕の論文『生命と意識の行為論』(下西、2015)を読んで、そこから仏教と認知科学に関する話題を展開されていた。せっかくなので、その応…
vol.006 2020年オススメ10冊
■『都市で進化する生物たち: “ダーウィン”が街にやってくる』、メノ・スヒルトハウゼン (著)、岸由二、小宮繁 (翻訳)、草思社 、2020. 進化とは、数万年、数億年の時間をかけた自然の環境変化の…
vol.005 詩:白い腕
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vol.004 夏・戦争・不安
これは、僕が2015年のある夏の日に書いた日記です。………………………………………………………………………………………… 今年も暑い夏の日がもうしばらく続く。 青い空に、白い雲。ミーンミーンと鳴く蝉の声まで聴こえてく…
vol.003 不可避の死(後編)
人びとは死をどう扱っていいのかわからなくなっているのだ。なぜなら今日では死者であることは正常ではない、、、、、、、、、、、、、からである。これこそ新しい事実である。死者であることは考えようもない異常なことであって、これに…